富山大学の学外活動

[新入生研修] 立山研修前説明会 2022年4月20日

 感染症対策の重要性について、世の中の多くの人が認識するようになりました。しかし、「効果的な感染症対策」については、なかなか一般の方が想像できるものではありません。

 そこで、富山大学では、感染対策の効果を実感してもらうための学外活動を実施しています。まずは一緒に手を動かし、効果を確かめることから始めましょう。
 富山大学の学外活動は、高校生を対象にスタートしましたが、今後もその活動範囲を拡げます。

直感的に学ぶ日常の感染対策

 日常の感染対策として当たり前になったマスク。見た目は同じようでも不織布マスクと布製マスクでは、まったく逆の働きをしている部分があるのです。
 また、手洗いも同様に効果がわかりにくい感染対策の1つです。富山大学の学外活動では、視覚的に効果が認識できる教材を使って理解を深めます。
 日常生活で何気なく行っている感染対策。どのような働きをして、どのような効果があるでしょうか。その答えはぜひ、私たちの活動の中で確認してください。
 この経験が、「普段の生活でも気をつけよう」と意識を高めるきっかけになるはずです。

検査を知り感染症医療をもっと身近に

 新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスの診断には検査が必要です。鼻の奥に綿棒をさしてサンプルをとるため、痛く辛い経験として皆さんの印象に残ってしまいます。

 なぜこんな痛い思いをしてまで、サンプルをとらなければならないのでしょうか。
 検査の必要性を理解してもらえるよう、富山大学ではシミュレーターを使った検査の体験を行っています。実際に綿棒でサンプルをとってみる体験は、検査の重要性を感じる上で重要です。

 サンプルをとるにはどこを狙っているのか、とるときの難しさ、患者さんへの声かけの仕方など、医療スタッフの立場を体験します。なぜ検査をするのか、どのようなことに注意しているかを学ぶことで、より良い感染症医療につながります。

 また、学外活動の経験が、みなさんの将来設計にも影響するかもしれません。

 新型コロナウイルス感染症では、サンプルを使ってPCR検査や抗原検査をします。簡単な検査のようですが、そこにはいろいろなアイデアが詰め込まれているのです。

 高校生くらいになれば、この理屈もわかります。実際にやってみると、「へぇ」と思えるような新しい発見が見つかるかもしれません。